EXCITING TALK 01言葉の壁をなくす、POCKETALK革命

TALK MEMBER

  • 川竹 一

    技術戦略室/
    常務執行役員 兼 CTO
    2001年4月入社

    プロジェクトにおける役割
    製品企画および技術戦略構想

  • 北林 正弘

    製品開発/チーフ
    2014年2月入社

    プロジェクトにおける役割
    製品実用化へ向けた開発

  • 馮 深環

    製品企画/チーフ
    2016年10月入社

    プロジェクトにおける役割
    翻訳市場の分析・調査、契約

  • 柳沼 友香

    製品企画/執行役員
    2007年04月入社

    プロジェクトにおける役割
    製品コンセプト設計

  • 小嶋 智彰

    代表取締役社長 兼 COO
    2001年9月入社

    プロジェクトにおける役割
    プロジェクト最高責任者

インタビュー当時の所属・役割を記載しています。

PROJECT STORY

必然

POCKETALKは、突然生まれた製品ではなく、その萌芽は設立当初からあった。元々、ソースネクストは自社開発、他社開発を問わず、語学ソフトには力を入れてきている。例えば、設立当初のヒット作、タイピングソフト「特打」の姉妹編はタイピングで英文やスペルを覚える「特単」シリーズだった。2009年には、ハリウッド映画を丸ごと1本収録して全セリフを表示し、セリフ単位の再生をしたり、字幕の単語に触れると辞書を表示する「超字幕」シリーズを発売している。それ以前に、2000年には音声翻訳機そのものの製品化を検討。当時はそれを実現できる技術や体制がなかった。17年が経過して、すべての条件が揃い、生まれるべくして生まれた製品なのである。

新しいミッション

2017年、ソースネクストは世界的な語学ソフト、ロゼッタストーンの国内での権利を取得し、改めて「言葉の壁をなくす」をミッションに掲げる。その記者発表では、ロゼッタストーンだけでなく、翻訳機の分野への進出をアナウンスした。学習ソフトと翻訳機、アプローチは正反対だが目的は同じ「言葉の壁をなくす」ことだ。その年の4月、翻訳機をリサーチしていた川竹から「面白いデバイスがある」との報告が入る。オランダのスタートアップ企業がクラウドファンディングで出資を求めていた双方向の音声翻訳機だ。後にソースネクストが日本向けに改良して発売することになるPOCKETALK初代機である。経営会議で発売を即決。小嶋を責任者として契約が進められ、開発担当として北林が動き出す。マーケティングには産休から戻った柳沼とその片腕として、中国から来た新人の馮も抜擢された。全社の各部門がそれぞれの役割を果たして、2017年12月に「POCKETALK」として発売。予想通りのヒット作となった。

メーカーへの脱皮

反響は大きかった。だからこそ、ユーザーからはPOCKETALKに対するさまざまな意見が寄せられる。操作が難しい、字が小さい、・・・ 。どれも、当然の意見や要望ばかりだ。しかし、ディストリビューターの立場では、これらのニーズを製品に反映していくのは容易ではない。市場として有望な分野だから、いずれ競合メーカーも台頭してくるだろう。もし自社開発で、お客様のニーズに合う製品をつくるとしたら、どこをどうするのか。川竹が描いた次代機のスケッチは、やがてモックと仕様書になり、テスト機が完成した。自社開発で新製品へ、こうして舵は大きく切られた。本格的なソフト開発と量産への体制整備が始まる。一方でTVCMを含む大がかりなプロモーションのプロジェクトや、法人先や量販店へのリサーチなど、社内が活気づいていく。そして、2018年9月。初代POCKETALK発売からわずか、9カ月でソースネクスト初の自社開発IoT機器「POCKETALK W」の発売へ。それは、単なる新発売ではない。ソースネクストが細部に至るまで、自らの意志で仕様を決め、お客様の要望に応えることのできる、IoTメーカーとしての第一歩である。

大ヒット製品の源は、メンバー同士のコミュニケーション

柳沼
POCKETALKのデザインは、会議室に20人くらいで集まってみんなで決めました。裏の素材がゴムっぽいとか、形はリモコンっぽいとか、液晶の部分が盛り上がっているとか、ああでもない、こうでもないって言いながら。数十個くらい案がありましたか?
北林
いやいや、100はありました。試作品を作って、「ここがちょっと気持ち悪いから直そう」って改善したりして、色や形には結構こだわりました。

言葉の壁をなくせ!唯一無二の買い切り型通訳機

柳沼
「POCKETALK」の他社製品との違いは技術面は置いておいて、まずかわいいんです!
全員
(笑)
川竹
でも一番の違いはやっぱり、面倒な契約も月額料金も必要ないところですかね。
小嶋
契約も月額料金もいらないのは、世界中を探しても「POCKETALK」だけ。極論をいうと、スマートフォンの翻訳アプリで良い人は別にそれでいいと思う。でもスマホだと、海外に行くときにプランを別途契約したり、SIMカードを差し替えたりしなきゃいけない。「POCKETALK」なら契約がいらないから、例えば今日「POCKETALK」を買ってそのままインドやアメリカに持って行っても、そこですぐに使える。
北林
そうですね。世界中どこでも使えるのが一番の強みですけど、翻訳機としての操作性もスマートフォンより格段に良いですよ。ボタンの使いやすさとか、翻訳の速度とか。お客様からもらった要望はほとんど全部最新型の「POCKETALK W」に入れましたから。

予約殺到で、発売前日に売り切れ。追加生産も追いつかないほどの大反響

発売されたときの反応はすごかったです。初代機は記者会見後に予約が殺到して、発売前日に売り切れてしまったんです。法人企業だけでも、数百件の問い合わせがありました。
川竹
「POCKETALK W」の発売後、在庫に余裕ができてからは、全社員に「POCKETALK W」が配られたので、全員で実際に使ってみた感想とか、改善点を言いあってます。こういうところが不便だったとか、こういう機能が欲しいとか。もらったフィードバックはどんどん拾って改良に役立てています。開発当初は限られたメンバーだけで、アイデアを出し合っていたのが、今は全員が毎日、いろんな提案や要望を出し合っていて、さらに拡大しつつありますね。

困難があるからこそ、どんな時でも楽しく居られる仲間がいい

川竹
新しくプロジェクトメンバーに迎えるのなら、キャラ立ちしてる人がいいですね。「これしかできないけど、それだけめちゃくちゃできる」みたいな人。キャラ立ちしていれば、相手に「ああ、あの人ね」って覚えてもらえるし。
北林
(笑)川竹さんが言うように、キャラ立ちで成り立っている担当者は、他の会社にたくさんいる。そういう人と話していて負けないキャラの人がいいのかも。仕事をするといろんな人と話す場面があるので、コミュニケーションスキルがある人が活躍してくれると思う。馮さんは何かありますか?
私は色んな言語を喋れる人がいいです。POCKETALKのエンジン選定や例文の検証が便利になりそうです。
小嶋
それ、すごく実用的ですね(笑)。私は、ソースネクストの企業理念や行動指針に共感してくれる人がいいと思います。新しいことにどんどん取り組むとか、常に世の中の情報を取り入れて感性を磨くとか、人とコミュニケーションを取って何かしらを学ぶとか、そういうことがずっとできる人だと嬉しいです。

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